第39回日本エンドメトリオーシス学会学術講演会

第39回日本エンドメトリオーシス学会学術講演会会長

京都府立医科大学大学院女性生涯医科学教授 北脇城

 平成30年1月27日(土)28日(日)の2日間、JR京都駅前のメルパルク京都において、第39回日本エンドメトリオーシス学会学術講演会を開催させていただきました。数日前から大雪に見舞われた地域もあり、当日は交通の乱れが生じましたが、560名ものご参加をいただき無事にプログラムを終了することができました。これもひとえに皆様のお力添えの賜物と深く御礼申し上げます。
 1927年にSampsonが最初に記載して以来90年が経過しました。そこで今回は基礎研究に重点を置き、特別講演として東アジアから世界的にご活躍になっている台湾のShaw-Jenq Tsai教授と上海のSun-Wei Guo教授をお招きしました。Tsai先生からはHIF-1αの役割を、Guo先生からは子宮内膜症組織を繰り返す創傷とその治癒課程と捉えた研究成果をご発表いただきました。基礎のシンポジウム「子宮内膜症の病態解明を目指して」では、我が国の最新の基礎研究をご発表いただきました。臨床では、シンポジウム「深部子宮内膜症手術と他科との連携」と題して腹腔鏡下手術の進歩に伴って問題となる腸管や尿路系の取り扱いに関して、消化器外科や泌尿器科のエキスパートをお招きしてご討論いただきました。シンポジウム「子宮内膜症手術の勘所」では、癒着や剥離の際の疑問点に直接迫る内容をご発表いただきました。おかげ様で今回応募演題は116題と多数いただきました。そのため遂に第1日の9:30から講演会を開始することになりました。充実した演題も多く、この中からワークショップやパネルディスカッションも計7セッション設定させていただきました。今回の応募演題の特徴として子宮腺筋症に関するものが大きく増加したことが挙げられます。最近急速に発表が増加している世界の流れを反映したものと思われます。これを受けて子宮腺筋症のワークショップも2セッション設定しました。
 最後に、本学術講演会は手作りで運営させていただいたこともあり至らぬ点があったことと存じますが、何卒ご海容いただきましたら幸いです。日本エンドメトリオーシス学会、および子宮内膜症の基礎、臨床研究のますますの発展を祈念し、今後も本学会のお役に立てるよう微力を尽くしてまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻のほどお願いいたします。